「広報」を名乗っていてお金を稼げる仕事がしたい、と血迷った発言をした理由がわかったので殴り書き

 

こんばんは。93年生まれ、クルマ業界で広報を名乗って2年目の権平(@goooongonn)です。

 

広報を名乗りはじめて「お金を稼げる事業がやりたい」と隣の芝生が青々見えたことがあったのですが、神スライドと出会って、もっとここで頑張ろうと思えた理由がわかったので殴り書きです。

 


 

こういうことが書いてある記事です。

・“ お金を稼ぐ事業部=価値提供者=会社の存在意義 ”ではない
・メディア露出が目的の「広報」から、ステークホルダーと合意形成できる「PRパーソン」になりたい
・組織の血行をよくしてみんなの体調を整えられるのがPRのお仕事です

 

「コーポレート=コスト」という認識問題

設立1年目から新卒採用をしていたスタートアップに入社し、一番最初にぶつかった壁は「自分はコストである」という考え方です。

創業期なので入社時は、こんな会社でした。
・経営陣含めメンバー10名
・スキルも実績もあるスーパーマンしかいない
・とにかく筋肉質


こんな組織にスキルも経験も実績もゼロな新卒が入社してこんな気持ちになりました。
・この人がいないとまわらない人しかいない
・コストでしかない自分を肯定できない
・なぜ自分は採用されたのか…

 

私は採用・広報・総務周りとコーポレート部門を担当していました。

お金を稼ぐ事業部=価値提供者=会社の存在意義である。一方、コーポレートの自分はいるだけでコストである、という考えがありお金を稼げる事業を担当しているメンバーへ憧れがありました。

 (これは広報を名乗り始めて1年半くらい、よくないことにここ最近まで思っていました。)

 

「広報の仕事=メディア露出」だと思っていた問題

 新卒採用を1年間経験した後に、広報もやってほしい宣告を受けました。「こういうメディアに出たいんだよね」といくつかのネットニュースを社長に見せられ、ある日突然 採用・広報担当になりました。「広報って何だろう」状態です。

 

他社の広報の方のブログを読み漁り、一方的に先生を見つけ、ひたすらメディアリストをつくり、テレアポを始め、いろいろな運とご縁のおかげで、Yahoo!ニュース、日経新聞テレビ東京WBS など露出できたりもしました。

 

ただ、噛み合わせが悪かったことがありました。

 

メディアに露出したタイミングよりも、翌日出勤してメンバーから「きのう家族でテレビ見たよ。これ、お父さんの会社だよ。すごいでしょ。」って子供と話したんだよ、と言葉をもらった瞬間が何より嬉しかったりするんです。

 

 社会へのインパクトよりも、メンバーとその家族との接点をつくれたことや、メディアに露出したサービスのPVが爆発した、サーバーが落ちた、DL数が伸びたなど自分起点で社内に影響を与えられたことの方が喜びを感じていました。( なんか歯間にモノ挟まってる感じで気持ち悪かったです。)

 

感動共有できる人との対話が不足していた問題

 これまで自分の概念だった「広報」がこれです。

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「広く報する」メディアとの関係構築のみ。

  

で、自分のあるべき姿ってこっちだったんだ!と目からポロポロ鱗が落ちたのがこれです。

 

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引用させていただいた神スライドはこちら:PR3.0 Conference - Speaker Deck

 

広報とは、社会と企業の接点すべてに責任を持つ立場だったんですね。

 

あ、自分は感動共有できる相手との対話が枯渇していたことにもやもやしていたんだな。とこのスライド2枚をみて目がぱっかーんとなりました。

 お金を稼ぐ事業部である必要はなく、企業の存在理由の役割を担っている実感が欲しかっただけでした。

 

メディア露出を目的とした「広報」ではなく、メンバーやお客様やメディアの方みんなと握手できる「PRパーソン」になりたかったんだな、って腑に落ちたんです。

 

というわけで、このスライドに出会ってから「お金を稼ぐ部門に興味がある」発言もなくなりました。

井の中の蛙であることを自覚した蛙は、他の井戸をのぞき見していいところを見つけて自分の井戸の空の深さを知ることを選ぶことができるから強いんです。(きっと)

 

組織の血行をよくしてみんなの体調を整えられるのがPRのお仕事です。


P&G出身森岡さんの「理想の組織モデルは人体である」という例えを借りるなら、

▼ざっくり抽出
組織は壊れていない。神経回路が壊れている。からだの中の臓器は全て重要。お互いがお互いを補完しあい、組織として機能するのが共存関係。
みたいなお話です。 (解釈が違ったらごめんなさい)

PRパーソンは、特定の機能を持った臓器ではないかもしれないけど、血行をよくするために働きかけ、提供価値を増幅させることができるんです。これは、企業という人体に対しても、社会という人体に対してもきっとそうです。

 

(もう一回)まとめ

・「お金を稼ぐ事業部=価値提供者=会社の存在意義」ではない
・メディア露出が目的の「広報」から、ステークホルダーと合意形成できる「PRパーソン」になりたい
・組織の血行をよくしてみんなの体調を整えられるのがPRのお仕事です

 

というわけで

 

「お金を稼ぐ」
=必要とされている、価値提供ができている
☹️「広報とは… ?」

 

という思考から

 

各部署がより活性化するために環境整備ができる
🙄「え、組織にとってすっごい大切 …!」

 

という思考に切り替わり、広報(PR)をもっと頑張ろうと思いました。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

皆さん今日も1日お疲れ様でした。良い一日を!おやすみなさいいい。